ABOUT
変わらぬ美、
変わりゆく趣。
心が和む日本の色。
郷愁を誘う日本の形。
目を奪われる日本の技。
その美しさを隅々まで広げて、
時間とともに変わりゆく趣をいつまでも味わえる革製品をお仕立てします。
日々風情を増すその姿を、眺め、触れ、味わうこと。
それは、侘び寂びに通じる価値観。
それは、変化を見つめ、受け入れ、愉しむこと。
目の前の出来事を見つめて、新しい魅力に気付ける。
ありのままを受け入れて、深く「今」と向き合える。
変わり続ける世の中を、愉しみながら歩んでゆける。
WATOCAは、そのきっかけになれるものづくりを目指しています。
WATOCAが貫く3つのこだわり
-
- 素材 -
強く美しい国産牛革
WATOCAの素材はすべて、食肉の副産物からつくられます。きめ細かく丈夫な成牛の皮を厳選し、革の聖地・姫路の卓越した職人が丹念に鞣しています。しかし、ただの鞣しではありません。2つの成分を使って飽和状態まで鞣す、手間と技術が要求される方法です。この非効率的な鞣しによって、いつまでも愛用できる耐久性と、風情溢れる美しい経年変化が共存する革に仕上がります。 -
- 仕立て -
類を見ない贅沢な仕立て
WATOCAは、外からは見えない部分にまで最高品質の革を使用します。しかも、すべてのパーツが2枚の革から強靭な1枚の革をつくる特殊な技法でつくられます。表からは見えない裏側の仕立て。そこにコストダウンを一切考えず、生地でもなく、裏用の革でもなく、表と同じ最高品質の牛革が隅々まで広がります。革という素材を味わい尽くすことができる、最も贅沢な仕立てです。 -
- デザイン -
不変的な日本のかたち
WATOCAのデザインは、不変的なシンプルさの中に日本の色や形を取り入れています。さざ波が寄せる海の藍色や、凛と佇む鳥居の朱色。重なり合う着物の合わせや、幾重にも折り畳まれる折り紙。そんなどこか懐かしさを感じる色や形を、無駄のない直感的な機能の先に表現しています。形だけのデザインではなく、機能を追求した結果として形がある。そんな品物をお仕立てします。
これまでの物語
2018年夏、わとかは日本の伝統工芸を訪ねる旅に出かけました。
ものづくりの技や精神を、肌で感じるための旅です。
そして、沖縄から北海道、織物から焼物までの一つ一つが持つ、心を惹きつける魅力を体感します。
そこにあったのは、まるで趣深い「景観」が目の前に広がるかのような美しさ。
風土に根ざした色彩や細工、それらの調和が細部にまで息づいた、いつまでも眺めていたくなるような美しさです。
さらにその美しさは、年輪を重ねる大樹のように、時とともに風情豊かになっていくのです。
変化を包み込むその豊かさを、ありのままに味わうこと。
その価値を、意味をもって形にしたい。
そんな思いからWATOCAのものづくりは始まりました。
織物、陶器、和紙。様々な素材がある中で、革を選んだことには理由があります。
私たちが健康に生きるために頂いた命を最後まで無駄にしないように、動物の「皮」を再利用する。
その循環の中で、卓越した職人が素材としての「革」へと丹念になめし上げる。
そうして生まれた革にも、時を重ねる強さと、時とともに増す風情があります。
これはまさに侘び寂びに通じる価値だと感じました。
そんな革という素材を、日本が誇る技術で、何度でも心惹かれる品物に仕立てる。
日々変化する姿を味わいながら、永く愛用し続けられるように。
その先で、ありのままを見つめて、もっと"今"と向き合えるように。
目まぐるしく変わる世の中を、愉しみながら歩んでいけるように。